エアコン修理のプロが教える！エラー45を解決し、氷蓄熱マルチエアコンを復活させるための完全ガイド

この記事では、日立の氷蓄熱マルチエアコンの修理中にエラー45（高圧圧力上昇）が発生し、冷媒充填に苦戦している技術者の方々に向けて、具体的な解決策と、再発防止のためのノウハウを解説します。エアコン修理の専門家である私が、長年の経験と知識をもとに、問題解決の糸口を見つけ、スムーズな修理をサポートします。

日立の氷蓄熱マルチエアコンの修理中です。今回タンクの中から漏れているらしく冷媒菅を切り離すことになりまして。さて、冷媒の充填です。22を自然に入るだけ入れて、試運転で不足分入れようとしたらエラーの45がでます(高圧圧力上昇)。液菅阻止弁から全然入ってくれないし、圧縮機は止まるし、サービスは折り返してこないし…すぐわかる人教えてください！

エラー45の原因を徹底分析！高圧圧力上昇のメカニズム

エラー45は、日立のエアコンにおいて「高圧圧力上昇」を示す重要なエラーコードです。このエラーが発生する原因は多岐にわたりますが、今回のケースでは、冷媒の充填作業中に発生していることから、以下の要因が考えられます。

冷媒の過充填: 冷媒を入れすぎると、高圧側の圧力が異常に上昇し、エラー45が発生します。これは、圧縮機が過負荷になり、故障のリスクを高めるため、保護機能が作動することによって起こります。
冷媒回路の詰まり: 冷媒回路に詰まりがあると、冷媒の流れが阻害され、高圧側の圧力が上昇します。これは、フィルターの目詰まり、配管内の異物、または膨張弁の故障などが原因で発生します。
圧縮機の故障: 圧縮機が正常に作動しない場合、冷媒を適切に圧縮できず、高圧側の圧力が異常になることがあります。これは、圧縮機の内部部品の摩耗、焼き付き、または電気的な故障などが原因で発生します。
室外機の熱交換器の異常: 室外機の熱交換器に問題がある場合、冷媒が十分に放熱できず、高圧側の圧力が上昇することがあります。これは、熱交換器の汚れ、詰まり、またはファンの故障などが原因で発生します。

冷媒充填の手順と注意点：エラー45を回避するために

エラー45を回避し、正しく冷媒を充填するためには、以下の手順と注意点を守ることが重要です。

1. 漏れ箇所の特定と修理

まず、冷媒漏れの原因となっている箇所を特定し、修理する必要があります。今回のケースでは、タンクからの漏れとのことですので、その部分の修理が最優先です。漏れ止め剤の使用も一つの手段ですが、根本的な解決には至らない場合もあるため、注意が必要です。修理後、真空引きを行い、漏れがないことを確認してください。

2. 真空引きの徹底

冷媒を充填する前に、必ず真空引きを行い、配管内の空気や水分を完全に除去してください。真空引きが不十分だと、冷媒の性能が低下し、故障の原因となることがあります。真空引き時間は、少なくとも30分以上、できれば1時間以上行うことが推奨されます。真空引き後、真空ゲージが安定していることを確認してください。

3. 冷媒の正確な充填量

エアコンの仕様書に記載されている冷媒の充填量を正確に確認し、指示された方法で充填してください。冷媒の過充填は、エラー45の原因となるだけでなく、コンプレッサーの故障につながる可能性があります。冷媒は、液相と気相の両方で充填することができますが、液相で充填する場合は、液冷媒が圧縮機に入らないように注意が必要です。

4. 試運転とエラーチェック

冷媒を充填した後、試運転を行い、エラーが発生しないか確認してください。エラー45が発生した場合は、冷媒の量を調整し、再度試運転を行ってください。また、運転中の圧力、温度、電流値などを確認し、異常がないか確認してください。

5. 液管阻止弁の確認

液管阻止弁が正常に作動しているか確認してください。液管阻止弁が閉じたままだと、冷媒が流れず、エラー45が発生することがあります。液管阻止弁の開閉を確認し、必要に応じて交換してください。

トラブルシューティング：エラー45が発生した場合の対処法

エラー45が発生した場合、以下の手順でトラブルシューティングを行ってください。

1. 冷媒量の確認と調整

まず、冷媒の量をチェックし、過充填になっていないか確認してください。冷媒が多すぎる場合は、少しずつガスを抜き、圧力を調整してください。冷媒が少ない場合は、少しずつガスを足し、圧力を調整してください。

2. 配管の確認

配管に詰まりがないか確認してください。フィルターの目詰まり、配管内の異物などを確認し、必要に応じて清掃または交換してください。

3. 圧縮機の確認

圧縮機が正常に作動しているか確認してください。圧縮機の異音、振動、または異常な温度上昇がないか確認してください。圧縮機に問題がある場合は、専門業者に修理を依頼してください。

4. 室外機の確認

室外機の熱交換器が汚れていないか確認してください。汚れがある場合は、清掃してください。また、ファンの動作を確認し、異常がないか確認してください。

5. 専門家への相談

上記の手順で問題が解決しない場合は、専門業者に相談してください。専門家は、高度な診断技術と専門知識を持っており、問題を正確に特定し、適切な修理を行うことができます。

専門家が教える！エラー45を未然に防ぐためのメンテナンス

エラー45を未然に防ぐためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。以下のメンテナンス項目を参考に、エアコンの健康を維持しましょう。

定期的な点検: 定期的に専門業者による点検を受け、エアコンの異常を早期に発見しましょう。
フィルター清掃: フィルターを定期的に清掃し、空気の流れを確保しましょう。
室外機の清掃: 室外機の熱交換器を清掃し、放熱効率を維持しましょう。
冷媒漏れのチェック: 冷媒漏れがないか定期的にチェックし、必要に応じて修理しましょう。
適切な運転: エアコンを適切な設定で使用し、過度な負荷をかけないようにしましょう。

成功事例：エラー45を克服し、エアコンを復活させた事例

ある日、日立の氷蓄熱マルチエアコンからエラー45が発生し、冷媒充填に苦戦していた技術者がいました。彼は、まず冷媒漏れの原因を特定するために、入念な検査を行いました。その結果、配管の接続部に微小な漏れを発見し、修理を行いました。次に、真空引きを徹底的に行い、配管内の空気や水分を完全に除去しました。そして、冷媒を正確に充填し、試運転を行いました。試運転中、エラー45が再発しましたが、冷媒の量を少しずつ調整することで、エラーを解消し、エアコンを正常に作動させることができました。この技術者は、日頃から定期的なメンテナンスを行い、エアコンの異常を早期に発見していたため、迅速に問題を解決することができました。

まとめ：エラー45解決への道

この記事では、日立の氷蓄熱マルチエアコンで発生するエラー45の原因、解決策、そして予防策について詳しく解説しました。エラー45は、冷媒の過充填、配管の詰まり、圧縮機の故障など、様々な要因によって発生します。エラーが発生した場合は、まず原因を特定し、適切な修理を行うことが重要です。また、定期的なメンテナンスを行い、エアコンの健康を維持することで、エラーの発生を未然に防ぐことができます。この記事が、あなたのエアコン修理の役に立つことを願っています。

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