タクシー事故の慰謝料回収は可能?弁護士が教える強制執行の現実と、今できること
タクシー事故の慰謝料回収は可能?弁護士が教える強制執行の現実と、今できること
今回の記事では、タクシー会社との事故に巻き込まれ、その後の対応に苦慮されている方に向けて、慰謝料の回収可能性や、今後の具体的な対策について解説します。特に、加害者側の不誠実な対応に直面し、精神的な負担も大きい状況かと思います。この記事が、少しでもあなたの問題解決の糸口となり、前向きな気持ちを取り戻すための一助となれば幸いです。
タクシー会社との事故についてです。
2016年の3月に仕事終わりに送りの車で帰宅していました。
(仕事は水商売で期間は3ヶ月くらい)
すると右折のタクシーが直進している私が乗車している車に突っ込んできました。
事故の大きさとしては私が乗っていた車が左に大きく傾き煙が出るほどの事故でした。
助手席でうたた寝をしていた私は身構えることもできず事故の衝撃をそのまま受け、首、肩、お腹、腰を強く痛めてしまいました。
過失はタクシー会社の方が多く、タクシー会社とやり取りをすることになりました。
今回の事故は加害者側がタクシーの運転手と私の職場の送りの人(今後Sさんと書かせていただきます)と多かったので拗れると思い、最初から保険についていた弁護士特約を使用し、タクシー会社側とやり取りしてていただきました。
(タクシー会社側の方が過失が大きいため)
半年が経ち、示談の話になりました。
するとタクシー会社から何の連絡も来なくなり、弁護士が督促状を送ってもタクシー会社側は無視を貫き裁判になりました。
タクシー会社側の意見は『こちらの非は認めるが、慰謝料に関してはSさんにも非があるのでそちらにも求めてほしい』との事でした。
弁護士側の意見としては『それは加害者側で話をつければいい話であり、被害者側である私がそこまで面倒見る必要は全くない』との事でした。
裁判が終わり和解に応じるかと思えばタクシー会社側は判決を下してほしいとまた更に事故の解決が遠のいてしまいました。
正直こちらも精神的に参っています。
肝心の運転手は高知県に何故か飛ばされており、もうめちゃくちゃです。
(事故は愛知県で起きました)
弁護士が言うには『判決は私たちの提示した内容が通る見通しだが、タクシー会社が慰謝料を払うとは到底思えない。払わなかったら強制執行を遠慮なく行うつもりだ。』と言われました。
内容が分かりずらく、大変申し訳ございません。
タクシー会社との事故は面倒く拗れる可能性が高いと知っていました。
ただ強制執行をして、本当に慰謝料を手に入れることができるのか気になります。
タクシー側の対応に本当に腹が立っております。
こういったご経験がある方お力添えの方お願い致します。
聞きたい事としまして、強制執行をタクシー会社に行った場合慰謝料の回収が可能なのか、タクシー会社は大手だと思われます。(フ○タクシーです。)
分かりづらい文章で大変申し訳ございません。
よろしくお願い致します。
ご質問ありがとうございます。タクシー会社との事故、そしてその後の対応で大変なご心労のことと思います。今回のケースは、加害者側の対応の悪さも相まって、精神的な負担も大きいでしょう。しかし、諦めることなく、正当な権利を主張していくことが重要です。以下、ご質問に対する回答と、今後の対策について詳しく解説します。
1. 強制執行による慰謝料回収の可能性
まず、強制執行による慰謝料の回収可能性についてです。結論から言うと、強制執行は慰謝料回収のための有効な手段の一つです。裁判で勝訴判決を得た場合、相手方が任意に支払わない場合に、強制的に財産を差し押さえて慰謝料を回収することができます。
ただし、強制執行を行うためには、いくつかの条件と手続きが必要です。
- 勝訴判決の確定: まず、裁判で勝訴し、判決が確定していることが前提です。
- 執行対象となる財産の特定: 相手方の財産(預貯金、不動産、給与など)を特定する必要があります。相手方の財産がなければ、強制執行はできません。
- 強制執行の手続き: 裁判所に強制執行の申し立てを行い、手続きを進めます。
ご相談者のケースでは、弁護士の方が「判決は私たちの提示した内容が通る見通し」とおっしゃっているので、まずは勝訴判決を得ることができそうです。問題は、タクシー会社が慰謝料を支払うかどうかですが、弁護士の方が「払わなかったら強制執行を遠慮なく行うつもりだ」とおっしゃっているように、強制執行は有効な手段となり得ます。
2. タクシー会社が慰謝料を支払わない場合の対策
タクシー会社が慰謝料を支払わない場合、いくつかの対策を講じる必要があります。
- 財産調査: まず、タクシー会社の財産を調査します。預貯金、不動産、売掛金など、差し押さえ可能な財産を特定します。弁護士に依頼すれば、専門的な調査を行うことができます。
- 強制執行の申し立て: 財産が特定できたら、裁判所に強制執行の申し立てを行います。預貯金であれば、銀行に対して差し押さえの命令を出すことができます。
- 給与の差し押さえ: タクシー会社の運転手や従業員の給与を差し押さえることも可能です。ただし、給与の全額を差し押さえることはできず、法律で定められた範囲内となります。
- 会社資産の差し押さえ: タクシー会社の車両や事務所などの資産を差し押さえることも考えられます。
今回のケースでは、タクシー会社が任意保険に加入していないため、慰謝料の支払いを渋る可能性があります。しかし、裁判所の判決に従わない場合、法的責任を問われることになります。弁護士と連携し、徹底的に対応することが重要です。
3. 加害者側の不誠実な対応への対処
タクシー会社側の不誠実な対応は、精神的な負担を増大させます。しかし、感情的にならず、冷静に対応することが大切です。
- 証拠の収集: 事故に関する証拠(事故状況の写真、ドライブレコーダーの映像、診断書、治療費の領収書など)をしっかりと保管しておきましょう。
- 記録の作成: タクシー会社とのやり取りは、日時、内容を詳細に記録しておきましょう。メールや手紙のコピーも保管しておきましょう。
- 弁護士との連携: 弁護士に相談し、今後の対応について指示を仰ぎましょう。弁護士は、法的な観点から適切なアドバイスをしてくれます。
- 精神的なケア: 精神的な負担が大きい場合は、専門家のカウンセリングを受けることも検討しましょう。
今回のケースでは、タクシー会社が「Sさんにも非がある」と主張しているとのことですが、これは加害者側の責任を軽減するための策略である可能性があります。弁護士と連携し、この主張の根拠を徹底的に追及しましょう。
4. S氏への請求について
タクシー会社が「S氏にも非がある」として、S氏への請求を求めている点についてです。弁護士の意見にあるように、これは加害者側で解決すべき問題であり、被害者であるあなたが対応する必要はありません。
加害者側がS氏に請求する場合、S氏の過失割合に応じて、S氏の加入している自賠責保険から保険金が支払われる可能性があります。しかし、この手続きは加害者側が行うべきであり、あなたが関与する必要はありません。
もし、加害者側があなたにS氏への請求を求めてきた場合は、弁護士を通じて「加害者側の問題であり、対応する義務はない」と明確に伝えましょう。
5. 弁護士との連携の重要性
今回のケースでは、弁護士に依頼していることが非常に重要です。弁護士は、法的な知識と経験を活かし、あなたの権利を守るために最善を尽くしてくれます。
弁護士との連携を密にし、現状の進捗状況や今後の対応について、こまめに相談しましょう。弁護士からの指示に従い、必要な書類や情報を提出することが大切です。
また、弁護士費用についても、事前にしっかりと確認しておきましょう。弁護士費用は、着手金、報酬金、実費などから構成されます。費用について不明な点があれば、遠慮なく弁護士に質問しましょう。
6. 精神的なケアの重要性
今回の事故は、身体的な痛みだけでなく、精神的な負担も大きいでしょう。長期間にわたる裁判や、加害者側の不誠実な対応は、精神的なストレスを増大させます。
精神的なケアも重要です。以下の方法を試してみてください。
- 休息: 十分な休息を取り、心身を休ませましょう。
- 気分転換: 趣味や好きなことに時間を使い、気分転換を図りましょう。
- 友人や家族との交流: 信頼できる友人や家族に話を聞いてもらい、気持ちを共有しましょう。
- 専門家のカウンセリング: 精神的な負担が大きい場合は、専門家のカウンセリングを受けることも検討しましょう。
あなたの心の健康を守ることも、問題解決のために非常に重要です。
7. まとめと今後のステップ
今回のケースでは、タクシー会社との事故、そしてその後の対応で大変なご苦労をされていることと思います。しかし、諦めることなく、正当な権利を主張し、解決に向けて進んでいくことが重要です。
以下に、今後のステップをまとめます。
- 弁護士との連携を密にする: 現状の進捗状況や今後の対応について、弁護士とこまめに相談しましょう。
- 判決を待つ: 裁判所の判決を待ち、勝訴判決を得ましょう。
- 強制執行の準備: タクシー会社が慰謝料を支払わない場合は、強制執行の手続きを進める準備をしましょう。
- 財産調査: 弁護士に依頼し、タクシー会社の財産を調査しましょう。
- 精神的なケア: 精神的な負担が大きい場合は、専門家のカウンセリングを受けるなど、適切なケアを行いましょう。
今回の問題は、簡単には解決しないかもしれませんが、諦めずに、一つ一つステップを踏んでいくことで、必ず解決の道が開けます。応援しています。
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